[読書メモ]『シャーロック・ホームズの推理学』

  • 書籍
  • 2018年08月03日(金) 06:48

p24
「演繹的推論」というのは、三段論法や、通常の数学の推論のように、前提を認めれば否応なく結論も認めざるをえないという、厳密な推論である。

p30
時によっては情報量の大きさも重要だが、もっと大事なのは、本質的な情報がそろっているということなのである。

p49
「どんなときにも、ほかの可能性を考えて、そっちの備えも固めておくべきなんだ。これは犯罪捜査の第一原則だよ」__「黒いピーター」、『シャーロック・ホームズの帰還』

p89
想像力に加えて、われわれが直ちに思いつくのは、知恵の重要性であろう。

p91
ホームズは問題の事件が示す特異性にまず目をつけ、それを手がかりにして推理を進めていくということである。

p140
ワトスンが使った「automaton」とか「計算機 calculating machine」という言葉は、19 世紀においてはもちろん「けなし言葉」である。

p145
「なにしろ自然を解釈しようと思えば、人間の考えのほうも自然そのものと同じくらいに大まかでなくちゃねえ」__『緋色の研究』、第一部、第五章

p147
前の事件の記憶を消し去るほどのすごい集中力があってはじめて、ホームズの推理はフル回転できるのである。

シャーロック・ホームズの推理学 (講談社現代新書 922) | 内井 惣七 |本 | 通販 | Amazon
https://amzn.to/3JHyAuZ

関連するかもしれない記事

[海外ドラマ] シャーリー・ホームズの冒険 3×11

『シャーリー・ホームズの冒険』(The Adventures of Shirley Holmes)の第3シリーズ第 11 話 “The Case Of The Ten Dollar Thief” を観ました。 このドラマシリーズは、扱う話が大きくなる

続きを読む

[読書メモ][レビュー][Kindle]『Sherlock Holmes and John Watson: The Day They Met』

Kindle で読んだので最初は気付きませんでしたが、すごく分量が多い本です。夜寝る前に毎日数ページずつ読んでいたので何ヶ月も掛かりました。 あまり品の良い文章ではなかったの

続きを読む

イギリスで初めて行ったパブ

僕が初めてイギリスに行ったのは、高校を卒業したときでした。浪人をすることになったので、その前に当時からずっと憧れていたイギリスに行かせてもらえることになりました

続きを読む