[読書メモ]『詳注版シャーロック・ホームズ全集 (8)』

  • 書籍
  • 2018年12月23日(日) 14:31

pp17-18
彼の地位というのが、そもそも型破りだ。それは独力で築きあげたものだが、前例もなければ今後も現れないだろう。

p18
ほかの連中はみんな特定の分野の専門家ばかりだが、兄の場合には、総合が専門ということになる。

p22
イギリスではレールのことを「メタル」(metal)とよぶ。

p44
こんなチャンスを与えてくれたマイクロフトには、本当に感謝しないといかんね[。]

p45
ホームズが、ウェストの死体が列車の屋根に乗っていたと判断したのはたいへんな当て推量のように思われる。この日はホームズにとって幸運な日だったと感じざるを得ない。

p54
「どうぞ、その先を続けてください。たとえウェストさんに不利なことだと思っても、話してください。それが必ずしも不利になるとは限りませんから」

p78
一般の読者にとってこの部分は注意を払うような部分ではないだろうが、ホームズ研究家にとっては、この部分は技術的細部が潔癖なまでに正確に描かれた部分と考えられるだろう[。]

p85
美しき祖国、英国のため[…]この言葉は英国海軍の伝統的な乾杯の言葉である。

p86
シャーロック・ホームズの非凡な性格の一つは、これ以上頭を使っても無駄だとわかったら、完全に休ませて、即座にほかのもっと軽い事柄のほうに切り替えられる能力を持っていることである。

p108
あの人が欲しいのは秘密というものなんです。

p285
いささか自信をもって言うことができる。

p301
あの夫人の魅力によってわれわれの考えを曲げられるようであってはならない。

p302
この普通じゃないづくし、きみはどう思う、ワトソン?

p314
ぼくのささやかな評判は多少お聞き及びでしょう。

p323
夕食を御一緒にどう? だめ。ではさようなら。

p327
「猫には九生ある(なかなか死なない)」という、英語の諺がある。

p389
用心に窓はあけておこう。社会に有為な市民が二人までも早死にしては困るからね。

p408
ホームズ君、実際にあったことを洗いざらい話してあげるつもりです。君はすでにかなり知っとるらしいから、いっそ全部知ってもろうた方が明らかにわしのためにもなるのですからな。

p420
「医者としての教育を受けた者が、手を洗うといった基本的な衛生学の原則を忘れるというのは、信じがたいことである」

p445
正直なところ、私は知りたくてたまらなかったのだが、ホームズという男は自分の好む時に、好むやり方で秘密公開をするのが好きだということもよくわかっていた。それで私に打ち明けてもよいと彼が思う時まで、私は待つことにした。

p450
「ドイツ海」とは、第一次世界大戦前は「北海」と並行して使われていた呼称である。

p474
多くのホームズ学者が、各人各様の「踊る人形」の完全な暗号コードをこしらえて楽しんでいることを、ここに記しておいた方がよかろう。

pp563-564
仕方ないね、ワトソン。こういう勝負なのだ、使えるカードはせいぜい使うまでだよ。

p565
「後生だよ、ホームズ、自分のしていることをわきまえてくれ!」と私は大声で言った。

p571
黒い絹の覆面をつけて、ロンドンで最も凶悪な二人組に変身すると、我々は静まりかえったうら寂しい屋敷へ忍び寄っていった。

p574
かくてわれわれは法律的には立派な犯罪者となったのである。

p578
後ろめたいどころか、この危険を私は心底楽しんでいたのである。

p641
彼の方は、鉛を詰めた狩猟鞭を携行した。彼のお気に入りの武器である。

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