[読書メモ]『シャーロック・ホームズの経済学』

  • 書籍
  • 2020年04月08日(水) 23:39

p23
心の奥底から、他の人が失敗してもぼくは成功してみせる、今こそ自分を試す機会が来たのだ、とぼくは思った。

p28
カーライルの「天才とは無限に労苦できる能力をいうそうだ」という言葉

p33
チャッカー(追出し役)

p33
ホームズの時代、広義のパブ(パブリックハウス)は、次の5タイプに分かれていた。第1はイン(居酒屋兼宿屋)、第2はタヴァーン(食堂)、第3はビールを出すエールハウス、第4がジン・ショップでこれは 18 世紀にジンが入ってきてから広まった。第5がビールハウスである。

p37
アレクサンダー・ベル博士が 1876 年に電話を初めて作ったとき、テストとしてしゃべった言葉が「ワトスン君、こっちに来てくれ」だったというのは有名な話

p37
紙巻きタバコはクリミア戦争のときにトルコからもたらされ、20 世紀初頭にはパイプを凌駕した。

p39
ホームズのパイプは黒の陶製とブライアー、桜材の3つだった

p44
ワトスンに子どもがいたという記述はどこにもない

p50
シャーロッキアンの間では、ホームズ譚はあくまでワトスンが書いたもので、コナン・ドイルは出版代理人と位置づけられている。

p57
ギニーは、アイザック・ニュートンが定めた単位である。

p61
日本の初期シャーロッキアンの一人で吉田茂の息子の吉田健一が乞食の真似をしていたことは有名である

p70
1840 年に切手が開発されたが、それ以前は手紙を受け取った人が代金を支払うシステムになっていた。しかし受取人がいなかったり、支払いを拒否されたりとなかなかうまくいかなかった。そこで考案されたのが配達料を前払いし、その証拠として切手を貼るという制度だった。

p70
ホームズは 41 回も電報を打っている。

p73
株式はイギリス英語では shares、アメリカ英語では stock という。

p75
これ[株式会社]はいわば会社の産業革命で、株主は自分の会社ではないので無限に責任を負わなくていいため共同出資者になりやすく、組織として営々発展していくのだ。

p85
義務教育は労働者の質の確保を目的に産業革命後に始まった。

pp90-91
ケンブリッジ大学かオックスフォード大学に学んだホームズが、ロンドンでもっぱら通ったのは大英博物館とバーツ(聖バーソロミュー病院)だった。

p99
『四人の署名』のこのシーンはテムズ川観光に最適なので、ご一読をお勧めする。

p104
ホームズは自分をサミュエル・ジョンソンにたとえている。ジェイムズ・ボズウェルの『サミュエル・ジョンソン伝』は英語で書かれた最高の伝記といわれているが、いまとなってはワトスンのホームズ伝が最高の伝記であることは確かだ。

pp133
ホームズ譚で反復強迫[…]されている、「植民地で悪事をして本国で紳士になりあがるが、植民地の仲間がゆすりに来る」という典型的な因果応報のパターン

p134
ワトスンの傷の位置についてはシャーロッキアン七不思議の一つだが、ここでは問わないことにしよう。

p158
南アフリカのゴールドラッシュの発端は、1867 年にケープ植民地で子どもが見つけた石がダイヤモンドだったことから始まる。

p166
アメリカはいま「シニョレッジ」(通貨発行益)をもち、金融当局がドル発行を独占しているので、ドル発行によってマネーサプライの分だけ政府・金融当局が差益を得られるが、これを自国の企業救済に使ってしまっている。

p172
タイプライターはホームズ譚に4回出てくる。

p179
ホームズは “白紙で臨む”(「ボール箱」)、すなわち理論的な前提をもたずに事件に臨む。

p183
経済学者がもつべき人間性は「クール・ヘッド、ホット・マインド」(冴えた頭と、熱い心情)だと唱えたのは有名な話である。

p192
「第二の血痕」や「ボヘミアの醜聞」などホームズ譚では実に多くの手紙の紛失が起こる。

p196
紅茶は 19 世紀になるとイギリスすべての階層に愛飲されていたが、コーヒーは中流階級の飲み物だった。

p196
ベーカー街には女中と料理人がいたが、当時の中流階級にとって使用人はステータスシンボルで、女中を最低一人は置いていた。

p201
ホームズの時代には、頼るべき身寄りがない中流階級の女性にとって、家庭教師はそれなりの地位とささやかな実入りがある職業だった。そして女性の家庭教師「ガヴァネス Governess」を雇うのは、当時の上流階級のステータスシンボルでもあった。

p202
ホームズ譚には6人の家庭教師が出てくる。

p202
家庭教師には名刺があったようだ

p206
ホームズが金銭にこだわっている様子はない。

p217
シャーロッコ(子どものシャーロッキアン=筆者仮称)

p218
問題を解決する手段として戦争はよくない、とホームズはワトスンに言った(「入院患者」「ボール箱」)。

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