[読書メモ]『シャーロック・ホームズ トリビアの舞踏会』

  • 書籍
  • 2020年07月19日(日) 07:42

p11
ロンドンの住所表示は日本で一般的な「街区方式」と異なり、すべての道路に名称を付け、道路に接する建物などに付けられる住所番号で表示する「道路方式」が一般的だ。

p17
数あるワインの中で、ホームズが最も好んだのは「トカイ(TOKAJI)・ワイン(英語ではトーケイ・ワイン)」だ。このワインはハンガリー東北部のトカイのまち周辺で生産される甘口の白ワインで、「ワインの王」とも呼ばれている名品だ。

p28
「傾聴」はビジネスマナーの第一歩であり、ホームズもこのことをしっかりと実践している。

p28
一見無愛想なようだが、相手におもねることもなく自分の方針を貫くことも、逆に相手の信頼を得られる真摯な接遇といえるのではないだろうか。

p32
「フィッシュ&チップス」[…]は、当時は主に労働者たちの食べ物だった。

p32
そもそも魚が庶民の食卓に料理として正式に並ぶようになったのは、キリスト教の布教が広まり、キリスト受難の日など肉を食べない日ができたことによるそうだ。

p58
英国人がロースト・ビーフを食べるのは日曜日の昼食時が一般的だ。

p62
ホームズ自身が新職業(新価値)を作り出したことであろう。つまり、結果的にはドラッカーがいうところの「顧客の創造」を実践したことになるのではないだろうか。

p67
シャーロック(Sherlock)のほうはどうだろうか。これも林さんの研究によれば、本来は名のほうではなく姓だったとのこと。古英語の時代に、金色 Scir(bright)の髪 lock(hair)を持つ人についたあだ名がもとになっているそうだ。

p69
日本以外で姓・名の順で名前を書く国はアジアでは中国、韓国、ベトナムなど、ヨーロッパではハンガリーが該当する。

p77
英国には「悪魔も自分の目的のためには『聖書』から引用する」という格言があるそうだ

p134
「ホームズ物語」には、この種の焼き直しパターンがいくつか見られることにも注目すべきだろう。

p188
オイルランプからガス灯へ変わりつつあった頃、一般的にはより明るい生活を歓迎しそうなものだが、一部の女性たちは「シワがはっきり見えてしまう」との理由から、家庭内へのガス管敷設を猛烈に反対したという逸話があったことを披露する。

p197
英国料理の醍醐味は[…]季節感あふれる収穫物の特徴を生かし、素材の風味を最大限に引き出した簡単な調理法にあると思っている。

p210
乗合馬車は正式にはオムニバス(omnibus)という。これはラテン語で「万人のために」という意味だった。これが「バス」となり、馬車から自動車に変わった現在でも名詞として使われている。

p232
[BSI は]申し込めば誰でも入会できるというわけではない。あくまで、BSI のほうから指名されない限り仲間には入れない。そのためか、BSI では他の団体と異なり会員証(membership card)とは呼ばずに認定証(investiture)と呼んでいる。

p235
ときに受付の人の態度や気配りに首をかしげたくなることがある。その主なものとは(1)受付の人同士で喋っていて来場者に挨拶もしない(2)芳名帳への筆記具がほとんど書けない状態なのにそのままにしてある、などだ。

p239
同じ姓を持つ人に恩恵を与えるという話は実際にあったようだ。たとえば、1717 年にロンドンのジョン・ニコルスンは自分の死後、もし財産が残っていたら同じ姓をもつプロテスタントの貧しい人へ贈ると遺言している。

p270
「ホームズ物語」には日本、米国、インドなど、英国以外の国名が約 60 登場する。これらのうち、実際に事件の舞台となったのは<<最後の事件>>のスイス(ライヘンバッハの滝)だけだ。

p271
ハンガリー語やハンガリー文学の研究者でもある深谷志寿さんによれば、姓名の順番には文法的な理由があるという。つまり、日本語やハンガリー語のように、修飾語が被修飾語に先行するような言語や、「〜の」のように「の」の付く所有表現において、所有者が先に立つ言語においては、姓が先になるのが一般的とのことである。さらに、住所も広い方から小さいほうに、日付も年月日の順で表現するようになるのだという[…]。

p284
「神は細部に宿る」といったのは、ドイツ生まれの建築家ミース・ファン・デル・ローエ(1886〜1969)だといわれている。

p292
英国の国土をカタカナの「リ」にたとえると、コンウォールはちょうど右側「ノ」の(下)先端付近にあたる部分

p316
日本で最初にホームズ作品が翻訳されたのは 1894 年(明治 27)年1月のことだ。

p340
「顧客の満足度」という観点から見れば、ホームズは決してこの事件[=ボヘミアの醜聞]に失敗したわけではなく、むしろ大成功したといえよう。

シャーロック・ホームズ トリビアの舞踏会 | 田中 喜芳 |本 | 通販 | Amazon
https://amzn.to/3whFeFe

関連するかもしれない記事

[海外ドラマ] シャーリー・ホームズの冒険 2×5

『シャーリー・ホームズの冒険』(The Adventures of Shirley Holmes)の第2シリーズ第5話 “The Case of the Rising Moon” を観ました。 今回は結構好きな話です。謎の、イギリス育ちの

続きを読む

ホームズ本の出版計画 2022

僕は物書きとして、1つのテーマをある程度のところまで研究したら最終的に本としてまとめる、というスタイルで活動しています。 シャーロック・ホームズに関しては自分で読

続きを読む

[読書メモ]『シャーロック・ホームズの冒険』(河出書房新社単行本)

p32 ホームズが必ず成功を収めることに馴れてしまっていたわたしは、彼が失敗するなどとはまったく思っていなかった。 p74 全体の印象にとらわれないで、細部に注目するのだ。 p77

続きを読む