[英語] ムーミンパパも使う「クーイー」
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- 2020年11月29日(日) 07:05
最近は1歳8ヶ月の息子と 3D CG アニメーション版『ムーミン谷のなかまたち』を観ています。最初は子どもは興味を示していなかったものの、だんだん好きになったみたいで特にスニフが出てくると大笑いしています。
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私は子どもに観せる作品は、まず大人(=私)が観ても楽しめるものを観せるようにしています。そして一緒に観るのです。海外作品は日本語吹き替えではなく英語そのままで観せています。だからムーミンも英語です。自分が観たくないものは観せません。それを徹底するためにも家にはテレビを置いておらず、iPad で一緒に観ています。そういう教育方針です。いかにも子ども向け番組のようなものは見せません。1歳児でも英語のムーミンをキャッキャと笑ないながら観れるんです。
さて、今回の『ムーミン谷のなかまたち』はイギリスとフィンランドの共同制作ということで、私はヨーロッパ産のアニメを観るのは初めてかもしれません。普通のアニメと違って暗い映像のシーンが多いのは、北欧が舞台だからでしょうか。映像が暗くて見えにくいものの、それはそれで楽しんでいます。
原作だとパイプを吸っているキャラクターがいたはずですが、今風なのか第1シーリーズを観ている限り誰も吸っていないようです。この点に関してはシャーロッキアン的に残念です。
ホームズと関連することで面白い発見がありました。第1シーリーズ 11 話の 19 分30 秒あたりで、ムーミンパパが「クーイー(cooee)」と言っているではありませんか。
クーイーといえば、「ボスコム谷の惨劇」で出てくる、オーストラリアの言葉だと理解していました。オーストラリア人にしか分からない、珍しい言葉だと思っていたのですが、普通に子ども向けアニメに出てきています。
ということで辞書を引いてみました。
Oxford Advanced Learner’s Dictionary の語源説明には、18 世紀後半のオーストラリアのアボリジニーの言葉で入植者も真似して使っていた、と書かれていました。現在では、「古風な略式イギリス英語」として分類されています。ひょっとしたら、アメリカ人などには分からないかもしれません。
cooee [old-fashioned, British English, informal]
used as a way of attracting somebody’s attention
word origin:
late 18th cent.: imitative of a signal used by Australian Aboriginals and copied by settlers.
日本語だと「おーい」ですね。
普通の人には分からない言葉だと思っていましたが、古めかしい言い方ではあるものの現在でも、オーストラリア人以外にも通じる言葉だと知ったのは発見でした。
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