ソロ・パイプスモーカーでいること

僕が初めてパイプを吸っている人を目の前で見たのは、学生時代にイギリスに留学していたときでした。大学のキャンパス内で教授風の人がパイプを立って吸っていたのです。「さすがシャーロック・ホームズの国だ」と思ったものです。

それ以降はいまだにリアル・パイプスモーカーを見たことがありません。パイプタバコを買うために行ったタバコ屋さんでは、店員さんがパイプをやっていると言っていましたが生で見たわけではありません。

ホームズ読書会をやったときは、普通の人はパイプなんて見たことがないのでなるべくパイプやパイプタバコを紹介したりしていました。実はパイプ仲間ができないかなと思っていましたが実現はしませんでした。

サラリーマン時代は職場に喫煙所がありました。今の僕ならそこでパイプを吸って休憩しているでしょう。多様な人が行き来する職場だったので、たぶん興味を持ってくれる人はいるような気がします。

パイプについては書籍やネットで勉強したので、人から学んだことはありません。自分の吸い方が正しいかどうか自信がありませんし、うまくいかないことも多くあります。

僕はルービックキューブが趣味なのですが、以前スピードキュービング(ルービックキューブを解くスピードを競うスポーツ)の練習会に参加しました。元日本チャンピオンの人がいたり、その他ものすごく高速にルービックキューブを解いている人を見たのはその時が初めてでした。そして、その日から僕のルービックキューブも明らかにスピードが速くなっていました。ネットで散々スピードキュービングの動画を見ていたのに、目の前でやっている人を見ることが一番影響を受けるみたいです。芸術などで言われるアウラのようなことが関係しているはずです。

パイプも直接教えてもらわないとしても、目の前で吸っている人を見たら自分も吸うのがうまくなるような気がします。今のパンデミックの状態ではなかなか人に会えないのが残念です。

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