「ロンドン第二の危険人物」は本当に危険なのか
- 広島
- 2025/06/04 水 17:37
僕は名古屋に住んでいますが、もともと広島出身です。
広島の食べ物といえばお好み焼きやもみじ饅頭が有名ですが、広島出身として勧めたいのが「酔心(すいしん)」です。広島料理のお店で釜飯などが有名です。
広島料理専門 酔心 – 瀬戸内海の魚介類を用いた広島の郷土料理・名物釜飯・かき料理・ふぐ料理をどうぞ。
https://www.suishin.or.jp/
酔心の店舗は広島駅にもありますが、他のお好み焼き屋が行列ができているなか、酔心はガラガラです。広島人以外には知名度が低いからでしょう。ただ広島駅店は一度入りましたが、あまりサービスが良くなかったので、ちゃんとしたお店なら中心部の酔心本店、気軽に入れるお店ならイオンモール広島府中店がいいです。
さて、子どもの頃にテレビでよく以下の酔心の CM を見ていました。広島に住む母に聞いたところ、最近はこの CM は見なくなったそうです。
【静止画】tss 味なプレゼント (酔心) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9eTLSC4lvnc
そこで酔心のことを「広島で2番目に安うてうまい店」とお店の人が紹介しています。「安うて」は「安くて」という意味です。
2番目! おそらく1番と言い切れる胸を張って言う自信がないから2番と言っているんだと思います。でも自分の店の宣伝なら1番と言えばいいのに。。逆に安くないし、おいしくないという意味に聞こえてしまいます。まあ、それも含めてギャグなんだと思いますが。
「2番目」が「安くてうまい」を修飾するにではなく、「安くて」だけを修飾するのなら、一番安いかどうかの部分だけに自信がないのかもしれません。修飾関係が曖昧な文です。いや、曖昧なこともまたギャグなのかな。
シャーロック・ホームズはモラン大佐のことを「ロンドン第二の危険人物(the second most dangerous man in London)」と呼びました(創元推理文庫『シャーロック・ホームズの復活』p42)。
ホームズはモラン大佐は文字通り2番目に危険だと言ったに違いありません。「2番目」がギャグになるのはたぶん日本だけですよね(外国でも使っている例があったら教えてください)。
逆に日本的ギャグで「ロンドン第2の危険人物」とホームズは言っていたとしたら、モラン大佐は危険なのかどうか分からない、微妙な人物と聞こえます。そういう妄想をするとちょっと面白かったです。
いつものように、何でもかんでもホームズに結び付けて考える小話でした。
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